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「OFF会」という言葉はインターネットでコミュニケーションをとっているとよく目にする言葉です。これは「オフラインでの集まり」ということになります。リアルな場で人が集まるという企画です。インターネット上でしかコミュニケーションをとっていなかった人同士が、実際に顔を合わせして話してみようという企画です。
OFF会が行われるパターンとしては、コミュニティとしてある程度成熟した場合が考えられます。例えば同じ趣味を持つような人同士の集まりです。釣りが好きな人ばかりが集うコミュニティ、といった具合に、相手が誰であれ共通の趣味があれば話しができてしまうようなコミュニティであれば、OFF会に発展することが多いようです。それまでインターネット上での関係だった相手が、実際にそこに存在することもわかるわけです。相手と実際に会うことで、それまで文字だけでの関係だった人がより「リアリティ」をもって存在することになります。OFF会はインターネットをきっかけとした知り合いがリアルな面においても知り合いになる、コミュニケーションとしてある意味成熟した瞬間でもあります。
それまで姿形を知らなかった相手がどのような人物なのかを知る貴重な機会でもあり、よりよい相互理解へ発展したい場合にもうってつけなイベントです。実際に会えばその人がどのような人物なのかをこれまでよりも深く知ることになり、また自分のこともより深く相手に知ってもらえるのです。
ただ、OFF会にどうしても参加したくない場合もあるものです。それは自分の容姿にコンプレックスを持っているだとか、インターネット上では自分を偽っているだとか、そのような理由です。OFF会は強制できるものではなく、有志が集って開かれるものですが、コミュニティの成り行き上どうしても避けられない局面もあるかもしれません。そのようなこともあるので、自分を不必要に偽ることを避けた方がいいのです。インターネット上であっても、「人と人」の関係であることは変わりません。相手は「考える頭を持った人間」です。騙していいことが何かあるというなら別ですが、自分が虚しくなるだけなのではないでしょうか。OFF会は「なんでもあり」なインターネットのコミュニケーションを現実に引き戻す会合でもあります。OFF会を通じて日頃コミュニケーションをとっている相手が自分と同じ社会に生きていることが改めてわかることでしょう。人にはそれぞれの仕事があり、それぞれの暮らしがあるものです。それを自分と他人で比べたり、少しの優越感に浸ったりする必要はどこにもありません。「自分は自分」でいいのではないでしょうか。その上でコミュニケーションをとればいいのではないでしょうか。OFF会は無秩序になりがちなインターネットのコミュニケーションに「社会」を改めて認識させる良い機会です。
どうしてもインターネット上だけの関係でいたい場合、OFF会には参加する必要はありません。自分の事情も尊重すべきです。OFF会は強制できるものではないですし、自分のためにならないと感じたら出席する必要はありません。なんのためのコミュニケーションなのか、何を目的としてインターネットを利用しているのかを考え、「必要ない」と感じたら断ればいいのです。
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