インターネット上には無数のWebサイトが存在しています。その中には悪質なものも含まれています。悪質なWebサイトの典型は、私たちの個人情報などを抜き取り、財産や資産などを脅かすものです。そのようなサイトには「アクセスしない」ということが一番なのですが、見分けるのはなかなか難しいものです。
世の中に存在する「セキュリティソフト」などは、それぞれのWebサイトの安全性をチェックしてくれるような機能も実装していたりします。そのようなソフトをインストールしていれば、アクセスする際に「このサイトは危険だ」というように警告してくれる場合もあります。ですが、それはそのWebサイト自体にウイルスなどの有害プログラムなどが仕込まれている場合のみです。「アクセスするだけでは無害」である場合、それらのプログラムは警告を発しません。ですから、「悪質なサイト」であっても私たちは気づかずにアクセスしてしまうのです。
悪質なサイトの手口は実にさまざまです。利用するために「登録」を促し、個人情報を入力させようとするもの、カード情報などを入力させようとするものなどがあります。そのような類のサイトで一番多いのがアダルトコンテンツを含むサイトです。「閲覧は有料」として、課金を迫るのです。実際に課金されてアクセスしてみても、中身は「なにもない」ということは多々ある被害です。そのようなサイトは「課金する」と明言していることも多いため、利用者とサイト運営者間の「同意」が取られたとみなされる場合も多いです。悪質であっても、「特定商取引法」では「合法」というわけです。そのような場合、警察に被害を訴えても法的な手段がとれない場合が多いです。被害にあったユーザーは「泣き寝入り」するしかありません。
そのような悪質なサイトから身を守るためには、そのようなサイトに「アクセスしない」ということが一番です。アクセスしなければ課金されることもなく、騙されることもないのです。優良なサイトとは、無償でユーザーの期待するインターネット体験を提供するサイトのことを指します。「無償」という点が一番のポイントです。見逃したドラマのオンデマンド配信であれば課金されても納得がいきます。もちろん、利用する際には料金やシステムに関する十分な説明がそこにあるべきであり、ユーザーは了解しているはずです。そのように自分が「料金を支払ってもいい」と考えるコンテンツ以外では、費用をかけないということを大前提にしておくべきでしょう。
「コンテンツビジネス」はある意味「価値」の捉え方です。「価値のない」ものには料金を支払ってはいけないのです。さらに「信頼性」です。テレビ局の運営するオンデマンド配信サイトと、第三者が運営する有料動画サイト、どちらが信頼できるでしょうか。料金を支払う際はその支払い先をしっかりと見定めなければいけません。選ぶのはユーザーであり、自分の身、財産を守るのもユーザーです。
チャットで「有料」というのは少しおかしいと思わないでしょうか。コミュニケーションは「無償」で行うべき行為です。ですから、悪質なチャットサイトは「課金するサイト」ということになるのです。
|